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相談

日本においてM&Aに対しての印象は海外に比較して非常に遅れていて
ネガティブな印象をもつ人も多いと聞きます。

私もそろそろ会社を売却しようと思っているのですが、
周りからは「金の亡者」従業員からは「見捨てられた」など
と思われてしまうのではないかと思うとなかなか相談もできずにいます。
私自身がどうこうというよりは家族もご近所さんや従業員と仲が良いばかりに
嫌な思いをさせてしまうのではと不安ではあります。

実際のところはどうなんでしょう。

専門家の回答

こんにちは。菊池と申します。

 

確かに、ご相談者様のおっしゃるとおりでまだ一部M&Aへの印象を良く思われない方もいらっしゃるかもしれません。

おそらくバブル崩壊後の外資ハゲタカというイメージが依然として残っているからだとは思われますが。

 

ただ、ここ数年はその印象も変わってきている感はありますよね。

メディアでの取り扱い方も会社の永続を重視する手段としてのM&Aを推奨する声が多くなってきています。

 

ただ、確かにご自身の立場になると周囲の方らか・・・というのはあると思います。

 

特に重要なのは社長のおっしゃる通り従業員のみなさんですよね。

売却後に従業員の方への社長直々にじっくり時間をかけて説明をする必要があると思います。

人数にもよるとは思いますが、ひとりひとりじっくり話す時間をとっても良いかもしれません。

そこで、社長が売却することとなった背景をちゃんと説明すれば多くの人が納得してくださるはずです。

*もちろん、「お金のため!」だけではダメです!

中でも売却することが、会社にとって従業員にとってよりよい選択なんだという夢を持ってもらうことが大切です。

そうすれば、ご家族の方に対してのご対応も以前と変わらないのではないでしょうか。

 

ご近所の方への伝達方法は確かに難しいですね。

関係性もあると思うので、どこまで話すのかですが、対従業員ほどではないにせよ

素直に金銭的理由ではなく事業継続を考慮してなどを説明するんでしょうか。

私の場合としては、あまりご近所さんとかへは気にもせず話さないかと・・・(笑)

 

いずれにせよ社長と大切な方との対話が大前提と思います。

菊池 義隆

専門家の回答

はじめまして。コンサルタントの浦田と申します。ご心配されている点はとても重要なことです。会社の譲渡がうまくいくかどうかは、譲渡という選択が、会社にとって、そして、従業員や取引先など会社に深く関わる人たちにとって本当に幸せなことなのかをしっかり考えてください。その場合、譲渡先とも事前にしっかり話し合われることをオススメしますし、心配な点を全て解消した後、譲渡価格を決定ください。こちらはコンサルタントが常識的な価格帯を知っていますのでを聞いてみてください。また、会社の譲渡は社長の最後の仕事です。悔いの残らぬよう考え抜いて決断してください。
浦田英博