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日立機材 は3日、カーライル系ファンドによる株式公開買い付け(TOB)に応じると発表した。現在は日立金属 の傘下だが、株式を非公開化し、カーライル傘下のもとで海外事業の拡大を加速するのが賢明と判断した。
日立機材は今後、海外事業を拡大するため、連結子会社で営業網を兼ね備えたMaxcoを活用し、日本で生産した商品の北米販売を拡大する。現地生産やM&Aによる生産拠点の確保も視野に入れる。
カーライルは産業機器会社、米レックスノードコーポレーションなどへの投資で業界の知見がある。
カーライル系ファンドは、1株1600円で日立機材にTOBを実施する。親会社で64%の株式を保有する日立金属もTOBに応じることで合意している。買い付け金額は292億円。
TOB価格は、日立機材の過去3カ月間の終値に33%のプレミアムを乗せた水準。買付予定株数は1830万株で、買付予定数の下限は1220万株、上限は設けていない。
TOB期間は2月4日から3月18日までの30営業日。公開買付代理人は野村証券。