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栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:中井 稔之)は、ドイツBK Giulini GmbH 及びその関係会社(以下、「BKG社」)の水処理薬品事業、紙プロセス薬品事業、アルミナ化合物事業の買収にかかわる手続きを1月31日付で完了し、ドイ ツのルードヴィヒスハーフェンに新たに設立した海外事業会社、Kurita Europe APW GmbH(以下、「KEAG社」)として事業を開始した。
同社は、昨年10月にBKG社及びその親会社であるIsrael Chemicals Limitedと対象事業を譲り受けるための契約を締結し、その後本契約に基づく手続きを進めてきた。この度、独占禁止法の審査やその他買収完了に かかわる前提条件等が充足され事業運営の準備が整い買収を完了した。総額はおよそ237百万ユーロ(約321億円)、中国の事業 拠点は引き続き買収にかかわる手続き等を継続中。
新会社であるKEAG社は、ドイツ、トルコの製造拠点、ドイツの開発拠点、欧州を中心とした9か国の販売拠点を有する当社の海外事業会社として、水処理薬品、紙プロセス薬品及びアルミナ化合物の製造・販売及び研究開発に関わる事業を展開する。
本買収により、当社グループの欧州を中心とした海外事業の基盤が強化されるとともに、技術・商品の補完によるシナジーの創出が期待される。同社グループ の海外売上高比率は28%(2013年度は19%)に、海外売上高に占める欧州の割合は10%(2013年度は1%)まで上昇することが見込まれる。
今後、当社および買収対象事業のそれぞれが有する商品を相互に販売することで売上高の伸長を目指すとともに、それぞれの技術を融合することで商品力の更なる強化と、新たな商品・サービスの開発による早期のシナジー創出を目指す。